2013年3月21日木曜日

第2回天下一短歌会 【予選の開催概要】

第2回天下一短歌会の予選は

本戦にエントリーできる21席の争奪戦。
3月31日(日)12時~4月1日(月)24時まで、
Meityにおいて、「持ち点制」による参加者同士の選歌で行います。 Meity とは

予選に参加する方(3月26日(火)24時までにエントリー済みの方に限ります)は、
予選用に未発表の自由詠1首を
3月27日(水)9時~3月30(土)22時までの間に、
岡野大嗣のメールアドレス daiji.okano★gmail.com (★は@に置きかえてください)宛てに
お送りください。
《 必要項目 》
・自由詠1首(必要ならばルビをふってください)
・筆名
予選詠草一覧は
3月31日(日)12時にMeityに無記名でアップ、
4月1日(月)24時まで選歌できるようにします。

一人あたりの持ち点は、詠草の集まり具合を見てから決めさせていただきます。

選歌権は予選参加者にのみ与えられます。
詠草の閲覧については、
「天下一短歌会2」@ten1tanka のフォロワーで、希望される方には閲覧してもらえるようにします。

予選の結果は
4月2日(火)正午までに発表します。

以上です。

第2回天下一短歌会 【全体の流れ】

お待ちいただいていた方、
お待たせしてすみませんでした。

第2回天下一短歌会の開催概要を発表いたします。

第2回天下一短歌会は、予選と本戦に分けて行います。

予選は3月31日(日)~4月1日(月)にウェブ上で、
本戦は4月13日(土)10時~18時まで、大阪市内某所で開催します。

終始、スケジュールが若干タイトなことをどうかお許しください。

第1回と同様に、主催 岡野大嗣、 傍観 木下龍也 の提供でお送りします。


【参戦者決定までの流れ】

本戦にエントリーできるのは26名。
そのうち、第1回天下一短歌会の決勝ラウンド進出者の
計5名をシード枠とさせていただきます。

《 シード5名 》
・牛隆佑さん
・飯田彩乃さん
・虫武一俊さん
・魚住蓮奈さん
・岡野大嗣

そのうえで、残り21席についてエントリー希望者を募集します。

エントリー希望の受付は
3月26日(火)24時まで。
Twitterの「天下一短歌会2」アカウント @ten1tanka をフォローしていただいたうえで、
リプライの形で応募してください。

希望者が超過した場合、予選を行います。
ほぼ確実に超過するはずなので、
予選用の詠草は今から準備しておいた方がよいと思います。

予選開催概要はこちら

予選の結果は4月2日(火)正午までに発表します。


【エントリー者決定から本戦(4月13日)までの流れ】

予選通過者さま向けのMeityに適宜アップしている内容でご確認ください。


【よくある質問】

Q1.応募資格はありますか?
A1.ありません。短歌が好きな方ならどなたでも参加できます。
   ただし、本戦では、参戦者全員の歌に対して御自身の意見を述べていただく
   機会がありますので、その点を承知のうえでご応募ください。
Q2.本戦の開催場所は大阪のどこですか?
A2.参戦者+観戦者の人数によって会場を決める必要があるので、
   まだ確定していませんが、遠方からお越しの方の都合も考えて、
   新大阪駅から近い場所にします。
Q3.詠草のみでの参加は可能ですか?
A3.可能です。
   ただし、その場合も、4月13日(土)当日は、Twitterを利用するなどして
   できるだけ リアルタイムで遠隔参戦してください。
   どうしても都合がつかない場合は、
   事前に歌評をメールでお送りいただく形で対応致します。

2013年3月17日日曜日

今日活字になった歌

君という葡萄畑の夕暮れにたったひとりの農夫でいたい
日経歌壇(3月17日) 岡井 隆 選
(岡井さんの評)
現実の葡萄畑と農夫ではなくバルビゾン派の絵のイメージから発想した美しい相聞歌である。
この歌は、先日ご結婚された牛隆佑さんへの
結婚祝いの歌としてこっそり贈った一首。
牛さんが
ゴッホでもミレーでもない僕がいて蒔きたい種を探す夕暮れ
という僕の歌を気に入ってくれていたので、
それの続編っぽいものを贈りたいな、
ということで生まれた。

僕にしては珍しい甘めの歌。
こういう機会がないとつくらない気もするが、
今後も作風を広げる訓練は続けたい。

牛さんじゃこさん、あらためてご結婚おめでとうございます。
牛隆佑さんの2013年のブログ
消燈グレゴリー その三
じゃこさんのブログ
めくるめく

2013年3月14日木曜日

文学フリマで売るもの その1

「何らかの歌詠みたち」は文学フリマに参加します。
 詳しくは 「第十六回文学フリマin大阪」2013年4月14日(日)のご案内

あと一ヶ月なので、売るものをぼちぼち紹介していきます。

【ポストカード/Short Song × Story】

短歌に写真を合わせ、さらに
140字程度の散文を添えてみました。

おくる、かざる、よむ。

1枚で3度おいしいポストカードです。

お互いがお互いのイメージを限定しないよう、
相乗効果のあるコラボレーションとなるように
絶妙の距離感を意識して制作しています。

まだラフですがこんな感じ。




 
 短歌は、木下龍也さん、飯田和馬さん、飯田彩乃さんと僕 岡野大嗣のもの

 散文の書き手は、詠み手本人か木下龍也さん

ちなみに、僕の短歌(5首)に添える散文はすべて木下さんにお任せしました。
1枚ずつでも楽しめますし、
5枚まとめて読めばストーリーはさらに豊かに。

販売予定価格は1枚100円。
ぜひ、全種類コレクションしてください。

木下龍也自由律虚無俳句集 Vol.5


先日作者本人がこんなツイートをしていた。







みなさん、彼のポッケがパンパンになる前に
買いに来てください。



   骨折自慢が始まった

   時刻表トリックは勘弁してくれ

   満月の路上にけんけんぱの形跡

   ねじ五本余って不安

   キス待ちの沈黙だったんじゃないか

   「パ」だけ消えている消しているのか

   駄菓子大人買いできてさみしい

   家でチンするとものすごく熱い

   「今日は」で二回「休みます」で一回咳をしよう

   こんなに御札貼る奴のほうが怖い

   三つ編みだが老婆だ

   泡立てた髪アトムにしてひとり

   連打してフットライトのボタンだとわかる

   海苔の大半をフィルムに持って行かれた

   願いなんて聞いてないぞ流れ星は

   行ける所まで行こうやはり帰ろう

   犬で言うと俺はまだ二歳

   このコップ祖母が入れ歯入れてなかったか

   五歳児の宝物大きなスーパーボールをできるだけ遠くに投げる

   スーパーボールの件で親が来た

   季節を無視した服装だ

   いい人だと思われたくて言う雨が好きだ

   お湯になるまで水を見送る

   ピスタチオの殻かと思ったら爪爪爪爪爪



2013年3月13日水曜日

短歌meetsMusic 59

ああそれなら真っ直ぐ行ったその先を右に曲がれば青空ですよ (牛隆佑

meets(王舟/New Song)

短歌meetsMusic 58

穏やかな顔で眠りにつきましたアサヒスーパードライが死因 (六条くるる

meets(双葉双一/天使とドライブ)

短歌meetsMusic 57

雑踏の中でゆっくりしゃがみこみほどけた蝶を生き返らせる (木下龍也

meets(Alfred Beach Sandal/彼はマジシャンではない)

短歌meetsMusic 56

お花見で手を繋いだということは 必然的に海辺でキスか (檀可南子

meets(柴田聡子/芝の青さ)

短歌meetsMusic 55

少しだけ海外のようなこの街で少しだけきみの指先に触れる (ろくもじ

meets(平賀さち枝/恋は朝に)

短歌meetsMusic 54

こそこその話がやがて高くなり
ピストル鳴りて
人生終る                (石川啄木)

meets (Nirvana/ All Apologies <MTV Unplugged> )

短歌meetsMusic 53

たよりない君といるからたよりない僕もたよりになるようになる (鹿ケ谷街庵

meets (フィッシュマンズ/頼りない天使)

短歌meetsMusic 52

すべてから置いていかれた心地する回送電車見送る夜は (こはぎ

meets(The Postal Service/The District Sleeps Alone Tonight)

短歌meetsMusic 51

月面を歩くみたいに不器用な はじめまして と どうぞよろしく (とびやま

meets(LaB LIFe/ステレオ)

短歌meetsMusic 50

ケンカして飛び出した朝つり革を2つも使う人ばかりいる (高橋徹平)

meets (Idlewild/Live in A Hiding Place)

短歌meetsMusic 49

アンテナの立たない方へ逃げていく 追い風だけを友達として (ちょろ玉

meets(The All-American Rejects/The Wind Blows)

短歌meetsMusic 48

水銀の如き光に海見えてレインコートを着る部屋の中  (近藤芳美)

meets (James Blake/Lindisfarne)

短歌meetsMusic 47

悲鳴が聞こえた気がして掃除機を切るまたつける悲鳴があがる (蜂谷駄々

meets (world's end girlfriend/Birthday)

短歌meetsMusic 46

牛乳のパックの口を開けたもう死んでもいいというくらい完璧に (中澤系)

meets(麓健一/バリケード)

短歌meetsMusic 45

じゃあねって口が動いて手があがる。僕の指にも抜ける朝焼け(飯田和馬

meets(Bright Eyes/First Day of My Life)

短歌meetsMusic 44

新聞をとどける仕事ひとつ増え病院までのゆるやかな坂 (田中ましろ

meets(くるり/坂道)

短歌meetsMusic 43

世間から外れたような夕闇にひらくたんぽぽ四五輪がほど (石田比呂志)

meets (二階堂和美/宿はなし[くるり Cover])

短歌meetsMusic 42

うつむきてひとつの愛を告ぐるときそのレモンほどうすい気管支 (永井陽子)

meets (Joni Mitchell/A Case of You - live 1974)

短歌meetsMusic 41

なんとなくうまくいかない春だから河原で殴り合いをしようよ (魚住蓮奈)

meets(Ash/Kung Fu)

2013年3月11日月曜日

ファミコンのカセットほどに

日経歌壇に投稿しはじめたのは2011年の9月頃。
会社で日経をとっていたから。
当時は穂村さんが誰なのかも知らなかった。

比較的短期に結果が分かるので
調子をはかるバロメーターとしても使えるし、
新聞で活字になるのは結構うれしいので投稿を続けている。

日経歌壇ではいい歌によく出会うのに、
スクラップし忘れてそのまま思い出せないことが多いので、
ブログに書き残しておこう。

昨日刺さった歌はこれ。

ファミコンのカセットほどに軽くなり猫よこのまま死んでゆくのか (山上 秋恵)
日経歌壇 穂村 弘選(2013年3月10日付)

猫の死の質量のたとえとしての「ファミコンのカセット」が、
それ以外たとえようのないほどジャストな実感をもって伝わってきた。(30代以上限定?)
語感の軽さの効果もあるのかな。
穂村さんは「冒涜的なリアリティに惹かれた」と。
作者の山上さんは岡井隆選でもよく見かける日経歌壇の超常連で、
上句の流れからは予想もつかない下句を、想定外のリアリティで繋げてくる作風が印象的。

次の2首も良かった。

自分よりでかいチーズを見た日から猫に追い回されて生きてる (羹 昌浩)
同 穂村弘選

旧作に収録された新作の予告も既に旧作の夜 (木下 龍也)
同 穂村弘選

このブログのコメント欄への寄生にとどまらず、
先週はダ・ヴィンチでも日経でも木下さんと一緒になって、
いったいどこまで憑いてくるんだと怖くなった。


2013年3月10日日曜日

今日活字になった歌

地下街は地下道になるいつしかにBGMが消えたあたりで
日経歌壇(3月10日) 穂村 弘 選
今回は穂村さんの評は無し。
うたつかい編集長のさくらこさんがTwitterで感想付けてくれているのでそれを。
さくらこさんいつもありがとうございます。(さくらこさんのブログ さくらんぼの歌
(さくらこさん感想)
BGMは人がいなければ必要ない。人が消え街はただの通り道に。大阪のある二つの地下街を思う。一つはまだ熱を残した閉店後の地下街。もう一つはもう何年も冷え切ったシャッター街。
今日の日経歌壇は他にいい歌が目立った。
詳しくはこちらの記事を。



ところでこれは1月16日に投稿した歌。今頃載るとは思わなかった。
これまでの経験上、日経歌壇に載るまでの期間は
最短で13日、最長が今回の53日。
穂村さんの立て込み具合と関係があるのかないのか。

2013年3月8日金曜日

木下龍也自由律虚無俳句集 Vol.4

加速する更新頻度。

『木下龍也自由律虚無俳句集』は
4月14日の文学フリマで販売する予定です。


   その恰好じゃピクニックには連れて行けない

   なんだこいつらサンバイザーに操られているのか

   テント忘れて野宿決定

   箸がないことに海岸で気付く

   湯船では出港できないんだよ

   おまえがいも飴ばっかり買ってくるからだろ

   路上ライブCD売り始めたから帰る

   はやく出て行ってくれ拍手で手が痛い


死ぬ前に思い出したいものとして橋本愛のボブの輪郭


受話器から月の砂丘の音がする無人ガイダンス途切れるたびに

バッターの打球がぐんぐん伸びていく旨を叫んでいる実況者

丸風呂に浸かって七つ星ながめ平和を語りあったね僕ら

つまらない歌ですね。
煙草の名前をいくつか詰めたため、つまらなくなりました。
正解者にはその煙草を差し上げます。先着1名。

抵抗はよせ、教わったはずだろう?オプティミズムは事故を招くと

スプリングコートはからし色が良くきみが着たならなお良いだろう

戦争は悲惨でスギは飛散してニサンは6で遺産は億だ

文フリでは『木下達也自由律虚無俳句集』と『飯田和馬逼迫駄洒落ツイート集』を
投げ銭形式で売るつもりだよここだけの話。

2013年3月7日木曜日

今日引用された歌

実印をごみ箱に捨て実印の袋にティッシュ仕舞った右手

文芸誌「群像」2013年4月号。
穂村さんが連載している【現代短歌ノート 37 /「間違い」のある歌・その2】で引用してもらった。

2月に日経歌壇に載ったばかりの歌。
実体験に基づいている。
「間違い」に気付いたとき、
右手が自分のものでないような、寄生獣に寄生されたような、
右手を基点に違う世界に迷い込んだような感覚を得たんだけど、
そのように穂村さんも読み解いてくれていて嬉しかった。

「現代短歌ノート」にはいつか取り上げられたらいいなー、と思っていたけど、
よりによってこんな地味な歌を。

僕のはさておき、同じく掲載されていた岡井隆さんの歌の攻撃力が凄かったので
立ち読みしてみるといいと思います。

2013年3月6日水曜日

信頼のジェンガを崩さないためにあるよ乱数ジェネレーターは

木下龍也自由律虚無俳句集 Vol.3

ミギーに寄生された新一。
あるいは、
限界集落に残された二人の老人のうちの一人のために
もう一人の老人が営んでいるよろず屋。
そんなふうに『第2ファスナー』を変えてしまった木下龍也さんによる
自由律虚無俳句集 Vol.3をお届けします。
   

   まるかいてちょん千回繰り返したら帰ってもよい

   元カノに会釈された

   鼻かんだティッシュだ勘違いするな

   香典袋から二枚抜いとけ

   おいTSUTAYA俺の家の隣にできろ

   嫌いなやつの生命線が長い

   おまえんちのタオルそら豆の匂いがするな

   お金を出した子一等賞

   手を振る機械と化した祖母

   夢の中の蜂いつも僕だけを刺す

   パトカーに追われながらもウインカーは出す

   店員が落ち着くまで店内を徘徊する

   Tポイントカードどこまで飛ぶか

   左折したやつはみんな死んだ

   吐血してやっと心配される

   蛾と同じ方に避けてぶつかる

   湯豆腐粉々にしてあきらめる

   昼食の4分の3すずめにあげている祖母

   振り返ったらもういなかった独り言になった

   電話後のメモ帳に立方体の群れ

   沸騰するまですることがない 

今日活字になった歌

テーブルの脚、と思った キャプションを読んだ 少女の片脚だった

ダ・ヴィンチ『短歌ください』(2013年4月号)第60回テーマ「戦争」 
(穂村さんの選評)
正体不明のものに対して、自分が知っている中でいちばん近いものを当てはめるのは当然。だけど、それが事実と違っていたとき、どのように違っていたかが問題になる。そのズレ方が自分と世界との関係を示しているのだろう。
活字になったものを客観的に見ると、伊藤計劃の文体の模倣もどきっぽいかなあ、と思った。