俺はラジャ 闇のルートで白い粉ラクに捌いて狡くやってる
リークされラジャはからがら月の夜クアラルンプールまで逃げ落ちた
付き人がラジャにとうとうノーを突き返したわけだ 「割に合わねえ」
雲隠れするにも金だ 利が良くてづぐづぐ削るケバブの丸太
吸える葉を物好きたちに売りにゆく遠いところでリオ・デ・ジャネイロ
※初出『大阪短歌チョップメモリアルブック』内の企画「タイトル無茶ぶり五首競詠」に寄稿
・1首目から順に「おやしらず」「りらっくま」「つらのかわ」「くすりづけ」「すもうとり」で、それぞれ初句の1文字目を追うと「おりつくす」になっています。