2012年10月30日火曜日

A Case of You



Just before our love got lost you said
"I am as constant as a northern star"
And I said "Constantly in the darkness
Where's that at?
If you want me I'll be in the bar"

 愛が終わる前あなたはこう言った
 「僕の心は北極星のようにいつも同じところにある」
 だからわたしは言ったの
 「いつも暗闇の中にいるってこと? 
 あなたが私を欲しいなら私はバーにいるわよ」

On the back of a cartoon coaster
In the blue TV screen light
I drew a map of Canada
Oh Canada
With your face sketched on it twice

 テレビのスクリーンの青い光のなかで
 マンガのコースターの裏にカナダの地図を書いた
 そう、カナダの地図
 その上にあなたの顔を二度重ねて描いたの

Oh you're in my blood like holy wine
You taste so bitter and so sweet
Oh I could drink a case of you darling
Still I'd be on my feet
oh I would still be on my feet

 ああ、あなたは私の血の中を流れる聖なるワイン
 とても苦くて、とても甘い
 あなたなら、ひとケースだって飲める
 それでも私はちゃんと立っていられるわ
 きっとこの足で立っていられる

Oh I am a lonely painter
I live in a box of paints
I'm frightened by the devil
And I'm drawn to those ones that ain't afraid

 私はひとりぼっちの絵描き
 絵の具箱の中で暮らしている
 私はとても怖がりだから
 恐れを知らない人に惹かれてしまう

I remember that time you told me you said
"Love is touching souls"
Surely you touched mine
'Cause part of you pours out of me
In these lines from time to time

 あなたがこう言った時のこと、よく思い出すの
 「愛とは魂にふれること」
 そう、あなたはたしかに私の魂にふれた
 だからあなたの一部がときどき歌になって
 私の中からあふれ出す

Oh, you're in my blood like holy wine
You taste so bitter and so sweet
Oh I could drink a case of you darling
And I would still be on my feet
I would still be on my feet

 ああ、あなたは私の血の中を流れる聖なるワイン
 とても苦くて、とても甘い
 あなたなら、ひとケースだって飲める
 それでも私はちゃんと立っていられるわ
 きっとこの足で立っていられる

I met a woman
She had a mouth like yours
She knew your life
She knew your devils and your deeds
And she said
"Go to him, stay with him if you can
But be prepared to bleed"

 女のひとに会った
 あなたによく似た口元をしていた
 彼女はあなたの人生を知っていた
 あなたの内側にいる悪魔も、あなたの行いも知っていた
 そして言ったの
 「彼のところに行けばいい
 できるものなら、一緒にいればいいわ
 でも血を流すことは覚悟しておいてね」

Oh but you are in my blood
You're my holy wine
You're so bitter, bitter and so sweet
Oh, I could drink a case of you darling
Still I'd be on my feet
I would still be on my feet

 ああ、あなたは私の血の中を流れる聖なるワイン
 とても苦くて、とても甘い
 あなたなら、ひとケースだって飲める
 それでも私はちゃんと立っていられるわ
 きっとこの足で立っていられる


2012年10月24日水曜日

うたらばブログパーツ 『走』

じいさんがゆっくり逃げるばあさんをゆっくりとゆっくりと追いかける

過去につくった歌を投稿して採用してもらった。
もとは、四句から結句にかけて

ゆっくりゆっくりと

だったけれど、
ある人が指摘してくれていたのを参考にして
どうせ元から句跨がりだし、字数合わせには拘らないことにして

ゆっくりとゆっくりと

に変えてみた。

次は新作を投稿したい。

2012年10月19日金曜日

鬼 (三行書きVer.)

「赤鬼はネ申だ異論は認めない」

「スレ主自作自演乙」

「↑青?」

2012年10月9日火曜日

短歌meetsMusic 32

ぼくは天使、ぼくが正しい 弦の切れたヴァイオリンより美しく歌 (森本平

meets(THE BLUE HEARTS/1000のバイオリン)

2012年10月7日日曜日

今日活字になった歌

ハムレタスサンドは床に落ちパンとレタスとハムとパンに分かれた
日経歌壇(10月7日) 穂村 弘 選
(評)
「パン」が二回出てくるところがポイント。「サンド」だから。
こんな当たり前のことを当たり前に説明した短歌が載るとは思わなかった。
穂村さんも、当たり前のことを「ポイント」とか言ってて面白い。

【10/9追記】
響きの着想は、福永信さんの『コップとコッペパンとペン』から得た。

2012年10月6日土曜日

どんな映画よりもすきなMusicVideo

上空30,000フィートから墜落をはじめる飛行機。

その機内でのカップルたちの最期のひとときを描く映像。

冒頭のモノローグ。

機長のアナウンスに異様な事態を察した女性が、
隣に座っているおじいさんに問いかける。

Where are we going?

おじいさんはこう答える。

We are going to a party. It's a birthday party. It's your birthday party.
Happy birthday, darling!
We all love you very, very, very, very, very, very, very much!

I love you very, very, very, very, very, very, very much!


わずか4分半の映像だけど、
観るたびに胸があつくなる。

いつか必ず最期の瞬間は来るし、
それがいつどんな風に来るかは分からないけど、
この映像のクライマックスのような気持ちで迎えたい。

 

短歌meetsMusic 31

窓という窓からみえる空の色ぜんぶちがってここは図書室 (ゆいこ

meets(Spangle call Lilli line/roam in octave)

短歌meetsMusic 30

ロボットノナミダハアブラ ロボットの涙は油 だったはずだろ (木下龍也

meets(ロボットノ夜/神聖かまってちゃん)

短歌meetsMusic 29

「要るか要らないかが不明 とりあえず入れとけ箱」に放置されてる (ショージサキ

meets(N'夙川BOYS/物語はちと?不安定)

短歌meetsMusic 28

失業し週に一度は出頭すハローワークの何がハローだよ (瀧音幸司

meets(SPARTA LOCALS/トーキョウバレリーナ)

短歌meetsMusic 27

行くことのない島の名はうつくしい 忘れられない人の名前も (嶋田さくらこ

meets(小谷美紗子/WHO)

短歌meetsMusic 26

夏だから仕方がないねおにぎりと会話している姉さんを見る(砂山ふらり

meets(There She Goes/The La's)

短歌meetsMusic 25

口笛が鳴ってへんけど少年の首のうごきはブルースやった(かんちゃんほ

meets(ダニー・ゴー/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)

短歌meetsMusic 24

サクラサクただそれだけの紙切れが祖父の日記に挟まれている(氷吹けい

meets(春は窓の外/ショピン)

短歌meetsMusic 23

友はみな或日四方に散り行きぬ その後八年 名挙げしもなし (石川啄木)

meets (13 HOT DOGS/MO'SOME TONEBENDER)

短歌meetsMusic 22

飛び降りる合図にしては楽しげな音の連なる御茶ノ水駅 (木下龍也

meets (Just Like Heaven/The Cure)

短歌meetsMusic 21

みぎひだり違う形を持つ君の向かって右の目のほうが好き(倉野いち

meets(DRIVE/SUPERCAR)

短歌meetsMusic 20

あいうえおかきくけこさしすきでしたちつてとなにぬねえきいてるの (まひろ

meets (Sweet/CHARA)

短歌meetsMusic 19

「さようじゃな」そう言ったんだ空耳でよかった明日も晴れたらいいね(中藤克己

meets(boys be/竹内電気)

短歌meetsMusic 18

もし虹が雨が降り出す前に出るものならきっと好きじゃなかった(じゃこ

meets(ピノキオ/オレスカバンド)

短歌meetsMusic 17

未来から来たのだろうか産声はひかる時間を巻きもどしつつ(紗都子

meets(わたしの赤ちゃん/七尾旅人)

短歌meetsMusic 16

帰り道ぴったり揃う歌声がおうちに着いて終わるのがいや(くどうよしお

meets(うたをうたおう/ギターパンダ)

短歌meetsMusic 15

ともだちのこどもがそこにゐるときはさはつてもいいともだちのおなか(本多響乃

meets(Across The Universe/Fiona Apple)

短歌meetsMusic 14

一度だけきみの隣の夜にいたプラネタリウムの社会見学(太田宣子

meets(Valentine/The Get Up Kids)

短歌meetsMusic 13

週末にほどいたものを締め直せ急げよ!月曜日に見つかるぞ(山本左足

meets(Ready to Die/Andrew W.K)

短歌meetsMusic 12

ため息を吹き込んだこの風船がどうしてこんなに長生きするの(飯田彩乃

meets(Fun Fun Fun/SPENCER)

短歌meetsMusic 11

きみのこともっと聞かせて補助輪が初めて外れた日の話とか (小林ちい

meets(ジョージ/Clammbon)

短歌meetsMusic 10

自転車で二人で帰る坂道はもったいないからS字でくだる (龍翔

meets(春うらら/waffles)

短歌meetsMusic 9

質問よりハイスピードで頷いてわたしは何もわかりたくない (赤井悠利

meets(Everyone Says You're So Fragile/Idlewild)

短歌meetsMusic 8

大阪はとてもきれいな夕陽ってメールしかけてやめる指先(田中ましろ

meets < (This is not just)Song for me/Syrup16g>

短歌meetsMusic 7

縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています (飯田和馬

meets(first period/rei harakami)

短歌meetsMusic 6

押すたびに爆発夢想するもまた鳥のさえずりだった信号機(虫武一俊

meets (Lithium/Nirvana)

短歌meetsMusic 5

駅前にきみを包んでひらひらと八月の匂いのバスがくる (魚住蓮奈

meets (八月/七尾旅人)

短歌meetsMusic 4

さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない (杉崎恒夫)

meets (Takagi Masakatsu /Flows)

短歌meetsMusic 3

針に糸通せぬ父もメトロでは目を閉じたまま東京を縫う(木下龍也

meets (Björk - All is full of love 〈funkstörung exclusive mix〉)

短歌meetsMusic 2

地球には風ってものがありたまに誰かの初夏を伝えたりする (牛隆佑

meets (深呼吸 / Polaris )

短歌meetsMusic 1

五秒後に世界が終わる可能性それでも僕は君を愛そう(浪江まき子

meets (あと10秒で / ART-SCHOOL )

今日活字になった歌

アラビア語実用会話例に「このライフル銃はあなたのですか?」

ダ・ヴィンチ『短歌ください』(11月号)第55回テーマ「日常」 
(穂村さんの選評)
日常という概念は地域や時代によって大きく変化する。つい忘れがちなその事実が浮かび上がってきます。「実用」の一語がいい。
過去に作った歌に
日常要素として「実用会話例」という言葉を入れて再編集したもの。

投稿者の名前を消したうえで今月号を知人に見せたら、
一発で「ライフル銃のが岡野さんのでしょう」

そういうわけで、自分らしさが出ている一首だと思う。